「足指から始める全身バランス調整|重力に負けない体をつくるセルフケア法」

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【序章】今日の足活体操レッスン

今日は足活体操で2人の生徒さんに指導を行いました。
基本的な足指の動きは5分程度で終了し、そこから本格的な指導に入りました。

今回のテーマは、「歩く・階段を上る・降りる」といった日常動作のバランスを改善し、
転倒や怪我を防ぐために、左右の足を同じように使えるようにすることです。


【第1章】床を捉える力の左右差チェック

まず、両足の間にこぶし1個分のスペースを空け、
足の指先で床を踏んでもらいます。

すると、ほとんどの人に「右足と左足で床を捉える力の違い」が見られます。
これが示すのは、支える力の差=骨盤の支えの差です。

たとえば、左足の床を捉える力が弱いと、

  • 左の骨盤
  • 左の体幹
  • 左肩〜左腕
  • 左の顎関節・左目
    と、全身にわたってバランスが崩れていきます。

つまり、足指での「床を吸い上げる力」が、全身連動の出発点なのです。


【第2章】正しい踏み込みは「押す」ではなく「吸い上げる」

「踏み込む」という表現をしましたが、より正確には
床を吸い上げるような意識が重要です。

吸い上げるイメージで動かすと、
足の甲が少し盛り上がるような感覚が得られます。

この状態で、両股関節と膝を軽く曲げ、
胸と顔は正面を向けたまま、ややお尻を突き出す姿勢をとります。

すると、足指に自然と力が入り、床を捉えられるようになってきます。
重要なのは、これは筋力アップではなく、体の使い方を正した結果ということです。


【第3章】上半身バランス調整の重要性

本来、より効果を引き出すには、
足だけでなく、上半身(特に胸郭・肩・頭部)のバランスを先に整えるべきです。

この準備を行った上で足指を動かすと、連動性が高まり、
よりスムーズに正しい動きが取り戻せます。

上半身のセルフバランス調整については、また次回詳しく紹介します。


【第4章】私たちは常に「重力」と戦っている

地上で生活する私たちは、常に重力に抵抗しながら姿勢を維持しています。
例えば、無重力状態では苦労しない宇宙飛行士も、
地球に帰還した直後は筋力低下で大変な苦労をします。

特に、人間の頭(約6kg)を高い位置に支え続ける負荷は大きく、
頭の位置がずれるだけで、首〜背骨〜骨盤〜股関節〜足関節に歪みが連鎖します。


【第5章】歪みは積み重なり、やがて痛みになる

歪みは、普段は自覚しにくいものです。

  • 椅子に座る・立つ 程度なら問題ないかもしれませんが、
  • 正座から立つ
  • 階段を上り下りする
    など大きな可動域が必要な動作になると、歪みが表面化しやすくなります。

これが、痛みや動作障害の出発点です。


【第6章】走る前に、まず「正しく歩けるか」

私は、正しく歩けない人は、走るとさらにリスクが高まると考えています。

特に外反母趾を抱えたまま走る方には、
まず歩行と足指機能を整えてからマラソンへ進むことを強くおすすめします。


【第7章】頭部の歪みは全身に影響する

頭がずれた状態では、

  • 頸椎(首の骨)
  • 胸椎(胸の骨)
  • 腰椎(腰の骨)
  • 骨盤
  • 股関節〜膝関節〜足首
    と順に歪みが進行します。

整体では耳たぶの左右差や顎関節の捻じれから頸椎のズレを見極めますが、
この矯正は非常に繊細で高度な技術が求められます。

(※ボキボキ矯正はリスクが高いのでおすすめしません)


【第8章】セルフケア革命!舌を使った頸椎調整法

そこで私が推奨しているのが、舌を使ったセルフ頸椎調整法です。
この方法なら、プロの施術レベルの効果を安全・確実に、
自分自身で引き出すことができます。

実際にこの方法で、

  • 顎関節症
  • 首の違和感
  • 姿勢不良を改善した方が数多くいます。

足指から頭部まで、全身の連動を取り戻すことが可能です。


【まとめ】✅ 内容の要点

  • 足活体操指導では、指の踏み込み動作をチェックし、右足と左足のバランス差を見つける
  • 支える力が弱い側の骨盤〜体幹〜肩〜顎関節〜目まで連鎖的に影響する(連動性の重要性)
  • 床を踏むというより「吸い上げる」意識が大事(足甲が盛り上がる感覚)
  • 股関節・膝を少し曲げて「正しいフォーム」で足指を使わせる → 使い方の改善(筋力強化ではない)
  • 重力との戦いが常にあり、頭部の位置がずれると背骨〜骨盤〜下肢〜足先まで影響
  • 歪み補正を無理に力で行うべきではなく、舌を使った頸椎調整法を推奨
  • このセルフケア方法は、安全・簡単・高効果(プロレベルの技術を一般向けに落とし込んだもの)
  • 外反母趾、首の歪み、姿勢不良、ランナーの障害防止にも効果的

特に伝えたい事としては、
「筋力を鍛える」より「正しく使う」
「強く押す矯正」ではなく「自分で連動を取り戻す」

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